ダイビングで魚にもっと近寄るには


・ダイビング中にじっくり魚を観察したくても、すぐに魚が逃げてしまうとか、ワイドレンズで遠近感のある
 写真を撮るためにギリギリまで接近したいのに、魚が逃げてしまい構図を決めるまで接近できないとか、
 歯がゆい思いをしているダイバーは多いのではないでしょうか。ニコノスのレンズはワイドレンズの
 性能が高く評価されていて、舘石昭氏や高砂淳二氏をはじめ、ニコノスRSは13ミリ、ニコノスVなら
 15ミリレンズを愛用しているプロカメラマンが多いですよね。しかしなかなかダイビング雑誌の
 本に載っている写真のようには?私って才能ないのかしら?魚へのアプローチを考えてみましょう。
 
 ある程度のサイズの魚をうまくフレーミングするためには、ワイドレンズの場合(もちろんデジカメとかでも)
 相当接近する必要がありますが、近寄るためのノウハウは?

 1,魚は追いかけない
 2,影のように、気配を殺す
 3,呼吸を荒くしない
 4,習性を考える

 1,については基本中の基本です。言うまでもなく、魚は自然の生き物なので、当然追いかければ
   逃げるに決まっています。追いかけないと近寄れないんじゃ?そうではありません。

   追いかけるのではなく、寄る、のです。
人間も同じですね。ははは。

 2,魚は人間の行動に敏感です。気配を殺すには完璧な中性浮力と、バタバタしないフィンキック、
   要は
動いているときに水流を乱さない。これにつきます。一部の先割れフィンは、この目的に
   あってはいないでしょう。プロカメラマンは使ってないですよね。


 
3,呼吸を荒くしないことは、無駄のない動きとイコールです。音楽のように一定のリズム、
   そ〜っと優しい音の呼吸をしましょう。肺のトリミングをすると、かなり音は優しくなりますが、
   こらえきれずにブワッと吐くと、またゼロに戻ってしまいます。器材も大事で、レギュは呼吸抵抗を少なく
   設計されている機種は多いのですが、
以外に排気抵抗、に注意した設計の機種は少ないのでは
   ないでしょうか?私の愛用しているアトミックは、排気弁の面積が大きくなるように、楕円形に
   作られていて、その結果、吸気と排気のバランスがよく、魚に優しい呼吸をしやすいです。

   BCのエアー操作は、呼吸を吐くときに行うと、操作音がごまかせます。

 
 4,魚のテリトリー、行動パターン、季節による生態の変化、産卵時期など、その被写体の習性を
   知り、考えると、それをおびやかさない、又は逆手に取る近寄り方ができます。トータルな意味で 
   勉強してみましょう。

   本当にダイビングは奥が深くておもしろいですね。

     ヒラメ



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