潜降とバランス
・潜降をスムーズにするためには無駄なフィンキックをやめ、膝を曲げて
フィンのつま先を後ろに向けます。そうするとフィンの面が水の抵抗を
受けて身体が前のめりになるのでバランスを取りやすくなります。
ダイビング初心者がお尻から落下してしまうのは、だいたいが腰が曲がっている
ことがほとんどです。腰が曲がるとタンクの重さに負けて、
「上に軽いものがある釣りの重りの構造」状態になってしまうので、どうしても腰が
先に下がるのです。潜降がうまくいかない人は、腰を伸ばし、膝だけを曲げて
体を水平になるくらい前傾姿勢にする事によって、左右のバランスをコントロール
する余裕が生まれ、見違えるほど良くなります。
体勢がうまくいったら、BCのエアーを抜いて大きく息を吐きましょう。
肺の浮力はけっこう大きいので、息を吐かないとなかなかスムーズに潜降できません。
BCのエアーが抜けていて、息を吐いても先行できないのはウエイトが軽過ぎるのでは?
そういう場合はヘッドファーストで潜降し、3メートルほどに達することができると、
圧力変化で身体はマイナス浮力になりますから、一時問題は解決されます。
潜降ロープがあればもっと簡単です。
イントラはだいたい、予備のウエイトをBCのポケットに持っていると思いますから、
それを水中で受け取り、自分のBCのポケットに入れましょう。
スキューバでヘッドファースト潜降するには、
どんな体勢でもエアーが抜けるBCの使用が便利だと思います。
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監修 アクアラングサービス http://www.aqua-lung.sakura.ne.jp/