レギュレーター使用はここを注意!

 皆様からオーバーホールでお預かりしたレギュレーターは、メーカーや業者、
 またはアクアラングサービスにて、分解と清掃、調整をおこなっています。
 多くのレギュレーターを分解し、いつも気になることがあるのでお伝えします。
 以下の項目はダイバー自信が普段気をつけていれば、かなり改善されるものばかりです。

 1、セカンドステージ内部に砂が多く入っている。
 2、コンパスのベゼルが回転しない。
 3、ホースポロテクターの内側に塩の結晶、金属の錆が多く、ホース寿命を縮めている。
 4、残圧計(エアーゲージ)内部に水分が浸入した痕跡がある。

 1、について、メインのセカンドステージは普段使用するために、それほど砂の侵入は
 見られないのですが、
ひどいのがオクトパスの内部。ビックリするくらいの砂が
 入っていることもあります。


  (ちょっと極端ですが実際の写真です。)

 オクトパスは緊急時に自分自身、またはバディーの命に影響する大事な部分のはず。
 使用後はきちんとマウスピースから真水を入れて洗浄しましょう。
 作業潜水士は、砂が舞う環境で作業をすることも日常ですが、そのような環境で
 使用したら、毎回セカンドステージを分解し、フェイス内部を洗浄します。
 
 
注1、一般ダイバーはセカンドステージの分解はできません。
 注2、アトミックなどの、特殊な構造のレギュは、取り扱いマニュアルに準じます。


 それと、レギュレーターを咥えたまま波酔いで吐いてしまうダイバーもいます。
 当店のレンタルレギュレーターについてはそんなことは無いのですが、
 あるオーバーホール専門家から聞きました。ウソみたいですけど本当の話です。

 「お店からレギュを預かってセカンドステージを分解すると、
       
内部に乾いたゲ○がこびりついていることも
                            少なくないですよね〜。」

 
 レギュレーターをレンタルするダイバーは初心者が多く、器材の洗い方が
 確実ではないことも。リゾートで1つのレンタル用レギュレーターが、
 連続して使用される場合は、内部が汚れている可能性も有るのではないでしょうか。

 
 2、について、使用後は必ず真水に浸した状態でコンパスベゼルを回し、固着して
 いないか確認しましょう。オーバーホールで預かるレギュレーターを分解前に確認すると、
 
コンパスベゼルの隙間に砂が咬んでいて、回転しないこともあります。
 一般のダイバーは普段コンパスを使っていないのでしょうか?

   (現地でも洗ったのに、保管前に再度出てきた砂)

 3、について、レギュレーターのホースで一番劣化しやすい部分は、ファースト
 ステージから出ているホースの根元、金属とゴムの境界部分、ホースをカシメて
 いる部分なのですが、普段ホースプロテクターで隠れているために、錆と汚れの
 結晶ができていても見落としがちな部分です。レギュレーターを洗うときは、3回に
 1回はホースプロテクターをずらして洗うといいでしょう。
乾燥後にシリコンスプレーか
 グリス、タルカムパウダーで皮膜を形成すれば完璧です。
この処置でホースの
 寿命は1,5倍〜に延びますから、ぜひきちんとメンテしてください。

 4、について、タンクにレギュレーターをセットする直前に、タンクバルブから一瞬
 エアーを出す習慣が無いダイバーは、
ほとんど残圧計内部のブルドン管という
 パーツに錆が発生しています。ブルドン管が劣化して機能が衰えると、正確な
 残圧が表示されない危険があるばかりか、残圧計をまるごと新品交換する
 必要が起きてきます。
 特に雨の日はタンクバルブのエアー吹き出し口に水分がついて、レギュの内部に
 その水分が浸入しやすくなるので、
タンクにレギュレーターをセットする前は、
 必ず一瞬エアーを出して、バルブの水分、ホコリなどを吹き飛ばすようにしましょう。



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 監修 アクアラングサービス
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