ウエットで寒冷域を潜るには?
・ウエットスーツでどのくらいの水温まで潜れるでしょう?ポイントはいかに重ね着をするか
ということですが、私の経験上12度くらいまではウエットでも大丈夫です。しかし重ね着を
する事によって相当な浮力も発生してしまうので、大量のウエイトをつけることは
覚悟しなければなりません。着替えるときの体温ロスと勝手の良さからドライスーツの
優位性は解りきったことですが、どうしてもウエットがいいという人が一部存在することも
確かなので、その方法を書きましょう。
私は水族館の水槽清掃作業の依頼を受けるのですが、決められた水族館指定の
ウエットスーツ以外の使用ができないので、低水温でもそのウエットで潜らなければ
ならなくなります。
まず最初にフードとベストがつながった、いわゆる”カブリ”タイプのチョッキを着ます。
その上にロングジョンの膝上から下を切り落としたものを来ます。(ショートジョンや代用
できる者なら何でもいいと思います。)その上に保温性があるけれど浮力のない
レオタードのようなを着用し、その上から2ピースのウエットを着ます。
デストロイヤーフードも髪がじゃまにならず、暖かく、顔にマスクのあとがつかないので
お気に入りです。カブリフードの下に着用します。
葛西水族館のジャイアントケルプの水槽は水温が12度ほどですが、上記装備で
1時間くらい潜っていても平気です。
さらに屋外にある淡水の池に潜るときは、水温と外気温にあまり差がないので
みぞれ混じりの時は水温は9度くらいになりますが、上記の装備にさらにウインターグローブと
ブーツは5ミリ、またはファスナーのないタイプのブーツで潜れば普通に潜れます。
伊豆に普通に潜る場合のお役立ちお勧めは、カブリフードのベストとスキンスーツ、
ウインターグローブ、5ミリのブーツです。これにロクハンのスーツがあれば完璧です!
熱は末端の手、足、頭、または太い血管が皮膚に近い首、股の部分から多く奪われます。
この部分をきちんと保温すれば、快適さが違いますよ。
でも私はやっぱりドライが好き。
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