太ももダイエットとフィンワーク

 今回は少し趣向を変えて。
 とある日曜日、福浦のダイビングツアーのあと新宿に戻り、お客様をお送りする関係で、
 珍しく営業時間前に自宅にたどりつきました。
 日曜の21時前に帰宅できるのは年に数回だし、テレビでもと思って電源を入れると、
 ”あるある大事典”という番組がはじまりました。その日のテーマは「太ももダイエット」とのこと。
 美容やその手のテーマにあまり興味は無いのですが、晩飯を作っていたこともあって、めんどうだから
 チャンネルを変えずにそのまま番組をチラチラ見ていました。

 番組内容は、
ウエストサイズに合わせたジーンズをはこうとすると、太ももが通らずに、
 はく事ができない女性の割合が多い、
というイントロから、下半身太りの原因は、
 血行不良から悪性脂肪、
セルライトが蓄積されるためと、日常の姿勢や歩き方の無関心から、
 足の外側に重心が集まり、「内転筋」という太ももの内側にある筋肉をうまく使うことができなくなるために
 骨盤が開き、その結果余分な脂肪がつきやすくなるため太もも周りが太くなる、という説明が
 科学的にされていました。
 
 太ももを細くするには、この内転筋を鍛えるのが効果的で、内転筋を鍛えるためには、
 足を横に開いた状態から閉じることによって効果が表れ、
 その動作をアレンジした太ももやせ体操を、一日数分間実行するだけで、
 確実に太ももダイエット効果が出るとの説明がありました。(乗馬もいいそうです。)

 私、テレビでその体操を見ていて思いました。
 「これって、あおり足のフィンキックと同じじゃん!」
 その体操は、まさしくダイバーが水中でおこなう、あおり足のフィンキックに酷似していたのです。
 
 通常のフラッターキック(バタ足キック)をすると、ふくらはぎがつることが多く、理由として水中では、
 陸上より大きな筋力を必要とするためと、水によるヒートロスもありますが、水中の独特な動作は
 普段と違う動きを筋肉が要求されるためと考えられます。

 ということは、シンプルに筋肉痛になる箇所が必然的に鍛えられるのだと考えてもいいのでは?
 あおり足キックで強い推進力を得るためには、開いた足をフィンを立てた状態で強く閉じる必要が
 あります。
ガンガンあおり足のフィンキックをして、
太ももの内側が筋肉痛になったら、足やせ効果に
 つながる内転筋を鍛えるのに、そうとう効果がありそうです。

 

 
医学的データや統計をとったわけではないですが、経験上、ダイビングスタッフのダイブマスター
 インストラクターは、ファットな体型でも足に贅肉がない人が多い気がします。
 私の知り合いの、クルーズスタッフのダイバーは64歳ですが、青年のような足をしています。
 私自身はダイビングを始めて16年になりますが、24年間ジーンズのサイズは変化しません。
 思い返すと、経験豊富でダイビング中、あおり足キックを多用する女性ダイバーは、

 普段の生活はOLの人でも、贅肉の少ない美しい足をしていたように思います。


 あおり足キックで内転筋に負荷をかけるためには、
ある程度の堅さと面積のあるフィンを使用するのが
 効果的と考えられます。
一時期流行した先割れ型のスプリット型フィンは、モニターした結果、
 あおり足キックでもよく進むフィンは2種類しか無かったですから、柔らかいフィンを使用している人は、
 スペアに少し堅めのゴムフィンを使ってみても、面白いのではないでしょうか。
 この番組を期に、
フィンは複数を使い分ける時代になったと感じるダイバーも、多いことと思います。
 堅めのフィンに対しての質問は、当店に気軽にお問い合わせください。もちろん販売もできます。

 今年は堅めのゴムフィンで、あおり足フィンキックをガンガンすれば、貴方も太ももスッキリの
 足やせ美人になれるかもしれません。やってみる価値はありますよね。


 注意! バディーやチームとはぐれない範囲で実行してみましょう。

 
   あおり足キックは太ももダイエットに効果的


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